日本レスリングの物語柳澤健 著
日本のレスリングがいかにして、誕生したか。
その苦労、努力、アイデアなど、日本レスリングの父
八田一郎先生の話から始まり、
オリンピック、世界大会、全日本大会無敗の男、笹原正三先生の話。
この伝説の男たちを、全日本3度優勝の今泉雄策先生等が
要所要所で証言していくという展開の前半。
(「プロレススーパースター列伝」のアントニオ猪木(談)みたいなw)
アタシは、この手の話が大好きなんです。
そして、組織の混乱や挫折などの話から、
現会長の福田富昭先生の組織作りの話など。
レスリングをやってる人、やってた人、これからやる人
みんな読んだら良いんじゃないですかね。
自分がレスラーである事に誇りを感じますよ。
でも、この本を読んで、心を痛めた話があります。
オリンピックの代表選考を、選考大会で優勝した人じゃなく
八田先生や、笹原先生の考えで決めたケースがあったとの話しです。
オリンピックに出場した人が、結果をだしたのなら
先生達の判断は正しかったのだろうけど
落選させられた選手は、たまらないなって。
今泉雄策先生の場合
2人で最終試合をやらせると、選びたくない方(今泉)が勝ってしまう
可能性があるから戦わせなかったって件は、フェアじゃなさすぎるなって。
北京五輪時の女子柔道の上野順恵さんと、谷本歩さんの選考の時も
怒りを覚えたのですが、レスリングでもあったんだなって。
そして、選ばれなかった選手(今泉)が、
選ばれた選手(吉田)のスパーリングパートナーになって
金メダルに導くって話なんですけどね。。。
アタシの友人で、skアカデミーというレスリングクラブのコーチの
今泉朝雄さんも後半に何回か登場します。
skアカデミーの人は、必ず買いましょう!!
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